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In this corner of the world
第3回(19年2月)
出征の予感 この時点で既に「森田の叔父さん」は不在 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 上』双葉社. p73) 森田家宛の絵葉書で、さりげなく、出征した事が示されている。もちろん「鬼いちゃん」も。但しこの時点では存命と、少なくともすずには認識さ... -
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第2回(19年2月)
風呂敷の柄 「ほんまに フツツカじゃ 大丈夫かいね」 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 上』双葉社. p66) キセノの持つ風呂敷の柄はすずのモンペの継ぎ当てと同じ柄。すみの防空頭巾やリンの巾着、イトが10年に着ている着物と同じ柄。 「ほいじゃ 里... -
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第1回(18年12月)
いきなり仕掛けが 「おかゆさん は ノドに 詰めや せん」 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 上』双葉社. p57) 「『第1回(18年12月)』のコマ割りが、『波のうさぎ(13年2月)』のコマ割りとかなりの部分共通している」という有名な仕掛けに気づかせ... -
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波のうさぎ(13年2月)
好きな女の子に(思わず)乱暴する小学生男子 「すずちゃん かわいそう」 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 上』双葉社. p39 りっちゃんは水原哲を怖がってはいないように見える。 「水原を見たら 全速力で逃げろと いう女子の掟」 こうの史代(2008... -
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『鬼イチャン』作/浦野すず
『鬼イチャン』作/浦野すず 『鬼イチャン』作/浦野すず こうの史代(2008)『この世界の片隅に 上』双葉社. p33), p51) 子供のすずにとって自らをいじめる存在であり、ある意味家父長制の象徴でもある「鬼イチャン」。自ら吐いた炎( = 戦争)で自滅と思い... -
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大潮の頃(10年8月)
ありえない描写 左上のコマで、座敷童子がすずの枕元を左手側から右手側に向かって歩いている こうの史代(2008)『この世界の片隅に 上』双葉社. p28) p27)の下のコマは(「第1回(18年12月)」p58)の天井の電灯の配線の這わせ方からしても)すずの視界の... -
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冬の記憶(9年1月)
謎めいた題名(そして主人公の名前) 「あんがとな 浦野すず」 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 上』双葉社. p15) 「モモヒキのすそに 書いてあった!」のは「すず」だけで、「浦野」は海苔の箱に大書されている。 「浦野すず」=「うら(裏)のすず」... -
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脚注
このページを脚注とする投稿は、こうの史代先生の『この世界の片隅に』という作品を読ませて頂いた際に個人的に気づいた点を記した備忘録です(ので、自分で見つける楽しみを損ないたくない方は、これら一連の投稿をお読みにならないようお願いいたします...