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第20回(19年11月)
「第20回(19年11月)」について この回の基本的からくり 径子28歳、すず19歳、久夫7歳 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 中』双葉社. p70〜73 「第10回(19年6月)」(描かれた時期は1944(昭和19)年4月)で晴美6歳、周作はすずの4歳年上なので23歳... -
第19回(19年11月)
「第19回(19年11月)」について リンの代用品のさらに代用品なすず リンの部屋の火鉢と、すずが作る代用炭団の代用品が入ったバケツが裏表でつながっている こうの史代(2008)『この世界の片隅に 中』双葉社. p59) 見た目、優雅できれいなリンと、炭まみ... -
第18回(19年10月)
「第18回(19年10月)」について 径子の意地悪ではない 「…今日は すずさんには 寄らんのん」 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 中』双葉社. p52) 竹やり作りを予定していると聞いた径子が、近づくと危険と考えて晴美に言いつけたものであって、径子... -
第17回(19年10月)
「第17回(19年10月)」について りんどう柄の茶碗 p46で柱の側にあるりんどう柄の茶碗がp45の同じ場所に「ない」 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 中』双葉社. p45) 何かが登場する時にはその前にさり気なく存在を描き込んでいることが多い(例えば... -
第16回(19年9月)
「第16回(19年9月)」について 径子達の気遣い 右上のコマで(芋入りとはいえ)2人分のご飯、中段左で浮かない表情のすず。 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 中』双葉社. p35) 前回「第15回(19年9月)」の話の終わりで北條家のみならず読者もすず... -
第15回(19年9月)
「第15回(19年9月)」について 約束を守ろうと 下段のコマですずが何かを帳面に書き留めている こうの史代(2008)『この世界の片隅に 中』双葉社. p27) メモしているのはあいすくりいむかもしれない。でも結局「よう分からんくて!」だったのは、文書で作... -
第14回(19年8月)
「第14回(19年8月)」について 見えない檻 遠くに山が見えるが、すずは灰ケ峰がどちらか判らない こうの史代(2008)『この世界の片隅に 中』双葉社. p19) 嫁いでから一度、半年前の里帰りの時にしか平地部まで降りた事がないから。 実質的には長ノ木とい... -
第13回(19年8月)
「第13回(19年8月)」について 暑さで鈍る思考 左下の2コマで晴美に気づかず躓く こうの史代(2008)『この世界の片隅に 中』双葉社. p11) 暑さで思考が鈍っている。砂糖壺を水瓶に浮かべる(迄台詞が無い描写も、すずの認識力の低下を反映している。)と... -
第12回(19年7月)
「第12回(19年7月)」について 黒村家(あるいは作者の思い遣り) 扉ページの径子の隣の柱に「キンヤ」「ケイコ」という文字 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 中』双葉社. p3) 初めて明らかにされる径子の夫の名前。 「キンヤ」の名前の由来は、す... -
第11回(19年7月)
「第11回(19年7月)」について 柱の役割 「ああ違う それそれ」 こうの史代(2008)『この世界の片隅に 上』双葉社. p138) すぐ下の「ぐゑ〜」のコマでは柱にいくつもの刻みが描かれており、周作が意識的に、黒村家の背比べが刻まれた柱を選んだ事が判る...